Frontirekids Global school では、SDGsの目標達成の為に、積極的に取り組んでおります。
SDGs とは?
持続可能な開発目標(SDGs)で、すべての人々にとってよりよい、持続可能な未来を築くための未来構想です。貧困や不平等、気候変動、環境劣化、繁栄、平和と公正など、私たちが直面するグローバルな諸課題の解決を目指しています。”Leave no one behind”「誰一人置き去りにしない」をスローガンに掲げ 、2030年までに17の目標と169のターゲットを達成することが目標です。
(引用:国際連合広報センター Take Action for the Sustainable Development Goals )
第1回目は、2020年12月に、環境学生団体em factoryさん企画の「地球に優しい エコキッズに大変身!」というワークショップを行い、JICA地球ひろば見学を行いました。
第1回目の様子はこちらでご覧ください。→ 地球に優しいエコキッズに大変身!~環境学生団体em factoryさんと一緒にJICA地球ひろば見学へ
第2回目は、2021年2月12日、バレエ「ペンギン・カフェ」でSDGsを考えよう!
英国ロイヤルバレエ団「ペンギン・カフェ」の鑑賞会を行いました。
日本でも注目されているSDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」。
環境問題を考える上で欠かせない「環境破壊と絶滅」。
バレエ「ペンギン・カフェ」は人類の蛮行による「環境破壊、そして絶滅」が大きなテーマとなっています。
様々な絶滅動物・絶滅危惧種たちが登場し、軽快で楽しく明るい音楽にのって踊る姿は、とても可愛らしくユーモラスでありながら、痛烈な文明批判と現代の環境問題にも通じるメッセージが込められ、最後は心にズシリと響きます。
日本も積極的に、国や自治体、企業や個人など、多種多様な場所で取り組みがおこなわれ、人々のSDGsへの関心は日に日に高まっています。
このバレエ鑑賞会は、17の目標のなかから、14番「海の豊かさを守ろう」と15番「陸の豊かさも守ろう」をバレエ「ペンギン・カフェ」の作品を通して考えてみようというねらいで行いました。
SDGsの14番と15番は、「海の豊かさを守ろう」「陸の豊かさも守ろう」という言葉通り、海と陸の豊かさをどう守っていくかがテーマです。海も陸も、地球上のすべての生物が生きていくため、生命を育み地球を構成する大切な「土台」ですね。
生態系や生物多様性、そして人間を含む地球上のすべての生物がずっと暮らしていく為には、地球の自然環境を整えることが重要なのです。
国や企業だけではなく、個人でも何ができるかを考え、海や陸の持つ豊かさを維持し、持続可能な利用につなげていくことが必要だと思います。
まずは、それを知ること、そして、伝えることからスタートです。
原題は「Still Life at the Penguin Cafe」。
直訳すると「ペンギン・カフェにある静物画」という題名で、ちょっとミステリアスな感じが漂います。
このバレエ作品には、かつて大西洋に生息していた原初のペンギン「オオウミガラス The Great Auk」をはじめとして、様々な絶滅動物・絶滅危惧動物が登場します。
この鑑賞会を通して、科学と芸術の両面から、絶滅動物・絶滅危惧動物への関心や理解を深めるチャンスになってくれていたらとても嬉しいです。
フロンティアキッズ加賀町(本部)4階のコミュニティルームで上映会を行いました。
2歳児クラスの小さいお子様もみんなとても真剣に見入っていました。
小さい子にはバレエは難しいかな・・・飽きてきたら、途中で退出してもいいかなと思っていましたが、なんと想像以上にみんなとても興味を持ち、スクリーンに釘付けでした。
小さいからまだ無理とか、これは子どもには難しいとか、子ども向けじゃないとか、つい、大人の目線、感覚で、子どもの「好き、嫌い」「簡単、難しい」を決めつけてしまいがちです。
しかし、やってみなければわからないことはたくさんあります。大人にとっても同じですね。
好きかどうか、難しいかどうかは、本人、子ども自身が決めること。
大人の感覚や目線で決めつけてはいけないと再認識しました。
原題は「Still Life at the Penguin Cafe」で、「ペンギンカフェにある静物画」ですが、どうして静物画なのかな・・・最後まで見ると、なるほど・・・という感じです。
あらすじなどの詳細は、こちらでご覧ください。
→ ウィキペディア(Wikipedia)の「ペンギン・カフェ(バレエ)」>>>
→ バレエ「ペンギン・カフェ」でSDGsを考えよう!あらすじと解説>>>
子ども達も、いろいろな感想を抱いたようです。鑑賞しながら、各々に感じたことを声に出していました。
クライマックスに差し掛かると、重い雰囲気を感じとっているようでした。そして、
「あれ?!ペンギンだけいないよ。どうしたんだろう?」と不思議がる様子が見られました。
ちゃんとポイントを押さえて見ています。すごい!!と思いました。
バレエ鑑賞会が終わった後、大きい子たちの中では、絶滅動物や絶滅危惧種にとても興味をもち、自主的に調べている子もいました。これらを調べることで、当時の背景を知り、歴史にも興味を持つようになりますね。
この時限りで終わらず、次に繋げて行けていることを感じ嬉しくなりました。
そして、第3回目は、3月4日、環境学生団体em-factory さんの第2回目のワークショップでした。
今回は、SDGs6番の「安全な水とトイレを世界中に」でした。
日本では、日常生活で当たり前のようにたっぷり好きなだけ使っている水ですが、世界中では、まだまだ水を手に入れるのに困窮している国、人々がたくさんいます。
水道をちょっとひねれば蛇口から清潔な水が普通に出てくるということは、どんなに幸せなことなのか、当たり前の生活に感謝する機会になりました。
同じくらいの子どもたちが水を手に入れる為に、学校にも行けず、友達とも遊べず、毎日水汲みに一日中費やしているという状況を動画を通して教えてくれました。
学校に行って、勉強が出来るという環境も世界中の視点から見れば、とても幸せなことですね。
em-Factoryさんからクイズ形式で、水の大切さを勉強しました。
Q >>> 現在、水道が整っておらず“安全に管理された水”を使えない人はどのくらいいるかな?
A >>> 約22億人。これは世界の人口の約3分の1にあたります。
紙には、人の形を色鉛筆で塗って、大きな数字やパーセンテージの割合も視覚的に理解できるようにされていました。
Q >>> きれいなトイレを使えない人は世界でどのくらいいるでしょう。
A >>> 約42億人もの人がきれいなトイレを使うことができていません。
などなど・・・他にもたくさんの質問がありました。
衛生的に処理されていない水を飲むしかないので、汚染された水を飲むことにより様々な病気になってしまいます。
子ども達は、モニターに映っている茶色い汚い水の写真を真剣に見ていました。
皆それぞれ小さいながらにもいろいろと感じ取っていたようでした。
保育園でも以前から手の洗い方を丁寧に伝えながら、水を無駄にしないということも伝えています。
園で指導している手の洗い方は、まず、流水で手全体を濡らし、いったん水を止めます。そして、石鹸を手にしっかり付け、泡立て、指の先から指の間、手のひら、手のこう、手首をごしごし念入りに洗います。そして、水を出し、泡を洗い流します。
念入りに、丁寧に洗うとけっこうな時間です。その間、水を出しっぱなしは、もったいないですよね。
「みずをくむプリンセス」”The Water Princess”という絵本をご存知でしょうか?
園には、英語ヴァージョンと日本語訳の両方があります。有名なファッションショーや雑誌のモデルとして、世界中で活躍するスーパーモデル、ジョージー・バディエルさんの実話に基づいたお話しです。
この絵本に登場する水汲みの少女、プリンセス・ジージーは、ジョージ―・バディエルさんです。彼女は、西アフリカのブルキナファソで生まれました。子どものころ、水くみをしていた経験があり、水がどんなに大切か、よくわかっています。ジョージーは、いまアフリカで井戸をつくる運動をしている活動家です。
ひとりでも多くの人が、きれいな水を手に入れられるようにと。プリンセス・ジージーの夢みた王国をめざして。
子ども達は、日本語版と英語版をよく見ています。
色塗りもみんな大好きです。クイズの答えの分を一生懸命塗っていました。
「水って大切なんだ~」という声も子ども達から聞こえてくるようになりました。
次は、水瓶体験です。
実際アフリカの子ども達が水汲みに使っている水瓶をユニセフから借りて来て下さいました。
そして、その水瓶に水を入れて、それを持ち上げてみる体験をしました。
Adventure 2歳児クラスの小さいお友達も体験しました。
重たいですね。
重いという経験で、過酷さを体感することができ、困窮状況を感覚的に知ることができました。
Challenger 3歳児クラスさんも頑張りました。
この時期では、3歳児クラスさんは、もうほとんど4歳以上で5歳児近くなっている子もいます。
力もついてきたので、わずかに床から離せる子もいました。
床からちょっと離せても、それを何時間も持って運ぶことを考えると、
「これを持って運ぶの~?」と過酷さに驚いていました。
そして、
最後は先生もチャレンジ!!
フィリップ先生、フェルナンド先生、がんばりました!!
頭に乗せられるかやってみよう!!
浅野先生、がんばりました!! 子ども達から拍手喝采です。
しかし、浅野先生も、「この状態で何時間も歩くなんて無理~!!」と言っていました。
そして最後は、食品ロスのお話しもありました。
「食品ロス」とは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。食べ物を捨てることはもったいないことで、環境にも悪い影響を与えてしまうのです。
”おとななばななプロジェクト”さんがプロデュースした「大人なバナナ」の歌をYouTubeで見ながら、食品の大切さ、食べ物を無駄にしてはいけないということを学びました。
「大人なバナナ」の歌は、子ども達に大人気で、「もっと見たい!聴きたい!」と何度もリクエストしていました。
「大人なバナナ」は、こちらです。>>>「大人なバナナ」
メロディーも歌詞も覚えやすく、子ども達もすぐに口ずさんでいました。
今回のワークショップは、環境学生団体em-factoryさんのホームページでも紹介されております。
こちらです。>>>エコ☆キッズ UNICEFコラボでSDGs6番を伝える
em-factoryさんのワークショップは、いつも有意義で、深い内容を楽しく学べるので、子ども達も毎回とても楽しみにしています。
最近、「今度はいつあるの?」と尋ねてきた子がいました。
SDGsのイベントが大好きで、心待ちにしているようです。
次回のem-factoryさんのワークショップは、6月の予定です。
テーマは、SDGs2番 「飢餓をゼロに」だそうです。
楽しみですね♡
SDGsのイベントは、昨年度は3回行いました。
今年度もアイデアを振絞って、積極的に取り組んでいきたいと思っております。