幼保小の架け橋

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幼保小の架け橋

 

 新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 昨年は新聞などで小学校での不登校に関する記事を目にする機会がよくありました。

 小学校1年生の不登校が2年間で倍増している。入学直後の環境の変化に適応できず、登校に支障が出るケースが目立つ。専門家は新型コロナウイルスの感染拡大により他の子どもとの交流機会が減ったことや、幼稚園などとの教育方針の違いに戸惑う子どもが増えたことが要因とみる。児童の不安を減らそうと幼稚園や保育園との連携が進み始めている。(日経 グローカル 202491日より)

 また同記事内では、対策として文科省が注力する、22年度より始まった幼稚園や保育園と小学校が教育手法や目標を積極的に共有し、相互の教育の質を高める取り組み「幼保小の架け橋プログラム」の紹介もありました。

 

 記事にもあるように、「遊びや生活をとおして環境に関わることで総合的に学んでいく幼児教育」と「各教科の学習内容を系統的に学ぶ小学校教育」との間には大きなギャップがあります。このギャップを埋め、円滑に接続するためには十分な工夫と配慮が不可欠です。

 この円滑な接続のためのカギとなるのが保育所保育指針や各学習指導要領に定められている「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」です。この共通概念を幼保小で持ち、幼児期ではその姿をイメージして日々の保育・教育を行っていくこと、小学校においてはその姿を理解し保育要録(幼稚園や保育園から小学校へ引き継がれる児童個別の記録)などを通して児童の情報を共有することで円滑な接続を図るというのがこれまでの取り組みです。

 それにプラスして「幼保小の架け橋プログラム」とは、5歳児と小学校1年生を「架け橋期」として、その二年間の具体的なプログラムを小学校と保育園などが連携のうえ策定する取り組みです。育ってほしい姿というやや抽象的なイメージから教育現場での具体的な実践へと落とし込むことが期待されています。

 

 フロンティアキッズにおいても、このプログラムの作成に向け、昨年から小学校との連携を進めております。プログラムの作成にあたっては、モンテッソーリ教育だけでは不足する、集団での経験(運動会など)や子ども同士の対話など小学校接続を意識した活動を設定しています。

 またフロンティアキッズでは学童クラブも運営しており、まさに「架け橋期」のお子様を継続して保育してきた実績があります。生涯にわたる学びや生活の基盤をつくるために重要な「架け橋期」において、幼児・小学生それぞれの特性を知るフロンティアキッズだからこそできる取り組みを進めてまいります。

 

株式会社フューチャーフロンティアーズ

取締役 佐伯直也