「子どもへの敬意」

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「子どもへの敬意」

                           2017年5月 巻頭文

 桜の季節が終わり、今は新緑が目に眩しく感じられる季節となりました。

新しい年度が始まって1ヶ月が経ちましたが、慣れない環境に泣いていたお子さん達
もすっかり園の生活に慣れ、毎日元気に色々な活動を楽しんでいます。

 先日、スタッフミーティングで「子どもに敬意をもって接するということはどうい
うことか」というテーマで話し合いを持ちました。「敬意」という言葉を調べてみる
と、それは「尊敬する気持ち」。「尊敬」とは、「その人の人格を尊いものと認めて
敬うこと」。そして「敬う」とは、「対象を高位のもの、上位のものとして礼を尽く
す意」とあります。総合すると、「敬意」とは、「相手を優れた存在、価値のある存
在だと認め、敬っている気持ち」ということになるようです。

 そこで、本題の「子どもに敬意を持って・・・」ということですが、子どもは大人
の小さい時という考えではなく、「子ども期の人間」(モンテッソーリの考え・・・
「人間には大人期の人間と子ども期の人間がある)と考えると何となく納得がいくの
ではないでしょうか。子どもも人格を持った一人の人間ですから、「まだ、子どもだ
から・・・」と決めつけてしまうのではなく、子どもの気持ちを尊重してあげる。保
育現場での接し方としては、例えばおむつ替えの時には無言で行なうのではなく、心
地よい言葉をかけながら丁寧に替えてあげるとか、抱き上げる時には背後からひょい
と抱えることなく、前に回って声をかけて抱き上げるとか、些細なことではあります
が子どもに対する敬意ということを考えると、そのような行為の一つ一つがとても大
切なことだと思うのです。

 私達は、そのようなことを日々気を付けながら保育をしていきたいと思います。ご
家庭でもお子さんの姿を見ながら「敬意をもって接する」ということをちょっと考え
てみていただけると嬉しいです。
                                  フロンティアキッズ上町 施設長 田原 彰子

5月1日の花言葉 : 「再び幸せが訪れる」「純粋」「純潔」「謙遜」

誕生花はスズラン (谷間の百合:Lily of the valley)
花言葉の「再び幸せが訪れる」は、スズランが北国の人々にとって春の訪れの喜びのしるしに
なっていることに由来します。また、ヨーロッパでは古くから聖母マリアの花とされており、
花言葉もそれにちなんで「純粋」「純潔」となりました