今年もUnited Kingdom 英国 の発表を行いました。
今回は当事者からの視点で英国での暮らしという視点でいくつかお話を聞きました。
今回お話をしてくれた2名は初めて来日したばかりのイギリス人なので、子どもたちはイギリス人らしい英語の発音や言い回しで、慣れるまではちょっと聞き取りが難しかったようですが、後半になってくると手を挙げてたくさん発言がありました。
イギリスの位置や国土の形を確認し、イギリスは複数の国が合わさって1つの国になっている国家だというお話を聞きました。
イギリスの住居事情について。
一戸建てが最も一般的で、多くの人が一戸建てに住んでいます。一戸建て(2階建て)のことをHouseと呼びます。
マンションもありますが、一部の都市部などにのみ見られます。集合住宅をマンションと呼ぶのは和製英語ですが、英国ではFlatsと呼ばれます。アパートメントApartments は北米で使われる言い方です。
これは発表には出てこなかった余談ですが、ひとえに一戸建て(House)といっても、一つのHouseを複数の世帯で壁を仕切って建てるsemi-detached という形式なども多くあります。
Do you live in a flat or a house? と突然聞かれると簡単な内容でも聞き慣れないので分かりづらいものです。
ひとえに「英語」といっても文化的背景や社会制度などによって一般に通じる話が違ってくることもあります。
スポーツの紹介もありました。イギリスには国民的スポーツがたくさんあります。最も人気があるのは、Football(サッカー)です。日本ではアメリカ英語のSoccer(サッカー)が一般的な名称ですが、ヨーロッパでは断然Footballが主流な用語です。サッカーというスポーツはアメリカではあまり人気がないようで、ヨーロッパが中心地です。ヨーロッパでの、このスポーツの呼称はFootballですから、日本でもサッカーの専門誌などではフットボールという表現も見かけるようです。ちなみにあえてイギリス人にSoccerを発音してもらうと、基本的には「ソッカー」となります。
グローバルスクールの子ども達はいつも習い事でサッカーと呼んでいるので、Footballと言われて何のことかな?という表情が見られていました。写真を見て、話を聞くうちにサッカーのことだわかったようでした。でも、これがイギリス人との交流の原体験そのものでしょう。
テニスもイギリスの国民的スポーツです。言わずと知れた、ウィンブルドン選手権は世界で最も名高いトーナメントでしょう。
最近日本でも人気の高まっているラグビーもイギリス発祥のスポーツです。
What sport could it be, with this long shaped ball? It’s called Rugby. と優しい語り口で教えてもらいました。
さらに、クリケットがあります。
日本では馴染みのないスポーツですが、主に歴史上、大英帝国の統治を受けた国々で盛んなスポーツです。(インド・スリランカ・パキスタン・オーストラリアなど)
打席に立っている選手が持つ板状の道具がBat(バット)です。日本やアメリカでお馴染みの野球のバットとは随分形が違いますが、投げられたボールを打つという役目は同じです。簡単にどんなことをするゲームかを紹介してもらいました。使用されるボールは世界のどんな球技の中でも最も硬いものと言われます。
続いてイギリスの様々な季節行事についてです。
前回にChristmasやNew Year Dayについては学びましたが、Bonfire nightというユニークな季節行事があります。
ルーツはイギリスの国会を国王と政府要人の出席に合わせて爆破しようとしたテロリストの犯行をあと一歩のところで未然に防いだという、甚だ物騒な事件にあるのですが、11月5日に花火やキャンプファイアーでお祝いをします。まさに今の季節に行われるイベントの紹介でした。しかし日本ではこのようなルーツを持つイベントは国民的なお祝いの対象にはならないでしょう。ここにイギリスらしさを感じます。
イギリスはポップスの音楽が盛んです。
こちらのマップはイギリス全土の様々なバンド・アーティストの出身地を示したものです。イギリス全土に渡ってくまなく著名なミュージシャンを輩出しています。
何と今回のゲストスピーカー自身もiTunes 等で音楽活動をしているミュージシャンです。
イギリスで人気のある音楽の紹介がありました。そしてこちらもなんとグローバルスクールの園児さんの中に、若干5歳にして写真のアーティスト名を全てすらすらと空で言えるお子様が!
音楽は国境を越えると言われていますが、今やその速度も加速し地球の反対側でも、子どものころから世界中のアーティストの音楽に触れることが日常になっているようです。
イギリスの料理について。
一般的なものは、Shepherds pie/Cottage pie です。ひき肉と野菜を炒めたものをマッシュポテトを上に乗せてオーブンで焼いたものです。日本でいう肉じゃがのような位置付けで、ごく一般的な家庭料理です。
Cooked breakfast はEnglish breakfast とも呼ばれます。後者はヨーロッパのContinental breakfastを意識したイングランド式という表現ですが、イギリス国内向けの発想ではCooked(加熱調理された)という表現になるようです。 日本ではCookedとは当たり前のようで、焼き魚に味噌汁に卵焼きにと加熱調理は当たり前ですが、イギリスの朝食は大半が加熱調理なしのメニューで、シリアルとミルクなどが一般的です。朝にシャワーがあるので、時間的に台所でコンロで調理するより、シリアルと牛乳で、さっと済ませるというのが大半の人の暮らしのようです。冬は寒いので、牛乳でオートミールを煮てポリッジ(ミルクがゆ)を作るのが、ごく一般的な朝の風景です。そんな中Cooked BreakfastはBaked beans (白インゲンをトマトソースで似たもの、通常缶詰で購入)と目玉焼き、カリカリに焼いたベーコン、マッシュルームにトマト、玉ねぎを焼いたもの、トーストとミルクティというお決まりの組み合わせは特別な朝食です。ホテルの朝食などで率先して提供されるメニューでもあります。
最後にミュージシャンで音楽の教師でもあるゲストスピーカーはイギリスの伝統的な童謡”Old Macdonald Had A Farm”と”We Will Rock You”をみんなで歌いました。
Old Macdonald Had A Farmはテンポを変えながら、歌詞について質問しながら、応答的に歌い進めていきました。
We Will Rock Youはドラムの部分をみんなで、膝を2回叩き、手拍子1回でドンドンチャッ!ドンドンチャッ!と有名なリズムを再現し、We will we will ROCK YOU! と歌いました。
手拍子2回、膝1回というバージョンも練習し、どちらのバージョンの方がかっこいいかを比べてみました。
大多数が最初に2回膝を叩き、手拍子1回がかっこいいと答え、確かにその方が迫力が増すようでした。
以上今回のイギリスの発表は、イギリス国内での暮らしや音楽について学ぶ機会となりました。
今回、特別ゲストへ感謝の意を込めて、グローバルスクールのパイオニアクラス・フロンティアクラスの皆さんから歌のプレゼントもありました。3名ともとても感激して、その日は東京観光をしながらも、皆さんの歌声がずっと優しく耳を離れなかったそうです。
両者にとって思い出に残る1日となったようです。
グローバルスクールの皆さんありがとうございました。