「たのしい食卓を囲んで」

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「たのしい食卓を囲んで」

 「食育」とは、食べ物や食事に関する知識を学び、食への興味関心を育むことで、子どもたちが一生を通じて健康的な食生活を送れるようにするための教育であり、食事をめぐる子どもの心身の発育発達との間には大切な要素がたくさん含まれているという認識から生まれてきた言葉です。実は「食卓をかこむ」ということは、ヒトにしかできない極めて社会的な行動なのです。
 食事をするにあたり、注意したい9つの「こ食」があります。「こしょく」とは、生活環境が変わり、食生活が変わり、家族が揃うことが容易ではなくなった日本に現れた食事形態です。

 

食育

 

 ・孤 食:子どもが1人で食事をすることで、食事のマナーや社会性が身につかなくなる。
 ・個 食:家族の食事の献立がばらばらになることで食に関する共通の話題が減り料理を作った人への感謝の念を持ちにくくなる。
 ・固 食:好き嫌いして特定の食べ物ばかり食べることで栄養バランスが崩れやすくなる。
 ・粉 食:パン・麺などの粉ものばかり食べることで、噛む回数の減少や食べすぎなどにつながる。
 ・小 食:食への無関心や過度なダイエット志向などのために少量しか食べないことで、慢性的な栄養不足や無気力につながる
 ・濃 食:加工食品など味の濃いものばかりを食べることで素材の繊細な味や食感を感じにくくなり、味覚の鈍化や糖分・塩分・食品添加物などの過剰摂取につながる。
 ・子 食:子どもだけで食べることで親子のコミュニケーションの機会が減り、偏食や食事のマナーの乱れにつながる。
 ・戸 食:外食ばかり食べることで栄養バランスの乱れを招き、料理を作ってくれる人への感謝の念を持ちにくくなる。
 ・虚 食:朝食を食べないことで日中精力的に活動しにくくなり、間食の食べすぎや生活リズムの乱れなどを招いて悪循環に陥る。

 

 人間は「共食」をする動物です。「食を囲む」ことによって様々な学びの場となってきました。普段の食事から、栄養以外のものもたくさん吸収しています。食卓でのコミュニケーションによる社会性、信頼関係、愛情関係……こうしたことも健やかな心の発育に欠かせないものといえます。
 ようやくコロナの収束で大人も子どもも年齢を問わず会話を楽しみながら食事を‼という環境になってきました。食に関連したイベントも数年ぶりに開催ということもよく聞かれるようになり、園でも「夏フェス」でミニおやつの提供をすることができました。

 

 Adventureクラス・Starクラスそして離乳食の子も含めたAtomクラスも食育旺盛でランチやおやつをとても楽しみにしています。
 普段のご家庭での食事では「ちゃんと料理をする」「ちゃんと食べてもらう」以上に、大人が心にゆとりをもって笑顔で一緒に食卓につき「食事の時間が楽しい!」と思える場作りを意識することが大切に感じます。そして「わたしたち大人の身体も大切にする」ことも大事にして忙しい毎日の中ではありますが、できることから始めていきたいですね。    

 

フロンティアキッズ夏目坂 施設長 東條 久美子