「モンテッソーリ教育から、世界平和へ願いを込めて」

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「モンテッソーリ教育から、世界平和へ願いを込めて」

2023年9月

 ロシアとウクライナの紛争。世界では、悲しい出来事が現在でも起きています。

 

 モンテッソーリ教育は、子どもの主体性を養うことや、世界のリーダーを育てたことがクローズアップされています。勿論、それらは、紛れもない事実ではありますが、モンテッソーリ教育の創始者マリア・モンテッソーリが掲げた最終目標は「世界平和」です。なぜ、モンテッソーリ教育法を行うことで、世界平和を成し遂げることが出来るか。具体例を示し、紹介して参ります。

 

 モンテッソーリ教育では、他者を尊重する姿勢を、乳幼児期から「仕事」の中で育みます。具体的な一例を挙げましょう。子どもたちは、整えられた環境の中で、仕事を選びます。その仕事は、環境内に於いて「1つ」しかありません。「1つ」しかない仕事を巡り、喧嘩が起こらないか?なぜ全員分用意しないのか?などと大人は考えがちです。そこで、「全員分用意する。」「貸して。」と子どもに声をかけさせるなどの対処を講じます。しかし、これらの大人の対処は、子どもにとって完全に不要です。保護者様も、弊社参観にて、モンテッソーリの仕事内容を目にしていると思います。参観中に「1つ」しかない仕事を巡って、子どもたちは争いを起こしていたでしょうか。恐らく、そのような姿は見られなかったことでしょう。実際、「1つ」しかない教具を巡って、友達との争いなど起きないことを、モンテッソーリ教育法が見せてくれます。

 

 モンテッソーリのお仕事では、自身が使用したい教具を、友達が使用していた場合、友達が仕事を終えて片づけるまで待ちます。ですから、仕事をしている子どもは、「この仕事は自分の仕事である」ということを友達や先生が認めてくれているという安心感から、自己肯定感が高まります。それと同時に、仕事を待っている子どもは「他者尊重」の意識を持つことが出来ます。

 

 人間は、生まれながらに「他者尊重」の概念を持っています。人間形成の大切な時期に、モンテッソーリ教育法に出会えた子どもたちは、「他者尊重」の概念を具現化することができます。ですから、これからの未来を平和に導いてくれることでしょう。

 

pinktower


 最後に、皆さんも目にしたことのある「ピンクタワー」。これは、マリア・モンテッソーリが平和への願いをこめて教具化しました。ピンクは平和の象徴。平和を一つずつ積み上げていきます。そして平和の塔(タワー)が完成したとき、子どもたちは喜びに満ち溢れ、目を輝かせます。

 

 モンテッソーリ教育から世界へ、平和への願いを込めて・・・。

 

               フロンティアキッズ モンテッソーリスーパーバイザー 柚木 亜季子