2021年度、Frontierkids Global school で実施した「食育活動」をご報告致します。
ひとつには、毎日のお給食の食材を委託している「べジリンク」さんによる、
椎茸栽培キットと出前出張食育サービスです。
年度では、一昨年度の2020年度になりますが、
2021年3月末で年度末でしたので、2021年に入れてご報告します。
2021年3月に、べジリンクさんから”椎茸栽培キット”を頂き、保育園で栽培しました。
毎日霧吹きで水をかけて、大切に育てました。
約2週間ほどで、
たくさん椎茸が実りました。
さて、いよいよ収穫です。
ねらいを定めて切っています。
大きな立派な美味しそうな椎茸がたくさんできました。
収穫後は、お給食のメニューの中のスープの食材として調理する為、
食べやすい大きさに、はさみで小さく切りました。
この時は、まだChallenger(3歳児クラス)さんです。
とても真剣です。
普段から指先をたくさん使ってお仕事をしているので、とても上手に細かく切れていますね。
食べやすい大きさに切りました。
柔らかくてとても美味しそうです。
「もっともっと小さく切ろうよ!」
「わたし、しいたけきらいだから、もっと小さい方がいい!」
と言って、さらに細かく切っている子もいました。
けっこう小さく切りましたね。
これなら、椎茸が苦手な子も食べられるかな?
この後は、キッチンへ持っていき、お給食のスープに入れてもらいました。
自分たちで育てて、収穫した椎茸は、とても美味しくて、みんなもりもり食べていました。
苦手な子も、チャレンジしていましたよ♡
丹精込めて、育てた野菜を収穫できた時、
そして、それを調理して皆で味わうという達成感は、
きっといつまでも心に残っていることでしょう。
そして、2021年10月1日、
出前出張食育授業がありました。
べジリンクさんの食育インストラクターの方に保育園に来てもらい、
食育の授業を実施して頂きました。
珍しい野菜から、見慣れた野菜までを、触って、匂いを嗅いでみました。
包丁でカットしてもらったその野菜の切断面を見たり、触ったり、匂いを嗅いだり、ちょっとかじってみたり、実体験を楽しみました。
みんな興味津々です。
インストラクターの方にも、どんどん積極的に思ったこと、感じたことを伝え、質問もしていました。
さて、この野菜はなんでしょう?
順番に1枚ずつ葉っぱをもらって、触って、匂いを嗅いで、確かめました。
小松菜ですね。
小松菜は、ビタミン類、ミネラルが豊富な栄養価が高い緑黄色野菜です。
つぎは、みんなよく知っている”さつまいも”です。
調理された後の状態は知っているけれど、生はまだ見たことがないという子もいました。
さて、次は、珍しい野菜です。
”紅芯大根(こうしんだいこん)”です。
苦味が少なく、甘みがあり、水分も多いので、サラダやお漬物によく使われます。
スイカのような感覚で、食べたくなってしまいました。
みんなに一切れずつもらったので、ちょっとなめたり、かじってみたりしている子もいました。
お味は、微妙な感じのようです。
いろいろな質問を積極的にしていました。
「どうして赤いの?」
素朴な疑問です。
「どうしてかな~? こういう種類の大根だよ。
もともとは、中国のお野菜で、お祝いのお料理によく使われます。
大根だけではなく、野菜や果物には、それぞれいろいろな種類があって、
その国、地域や場所で、色、形、大きさ、味など、違います。」
次は、”種” の授業です。
大根、とうもろこし、大豆の種を手に取って、触ってみました。
「これが、この写真のような野菜になるんだよ!」
小さな種に興味津々ですね。
種の植え付けから収穫までの紙芝居を読んで下さいました。
農家さんが毎日一生懸命をお世話をし、丹精込めて作られたお野菜は、収穫され、そして出荷。
その後、店舗で売られて、それぞれのお家で美味しくお料理されて、みなさんの食卓に上がります。
美味しいお野菜がたくさん食べられるのも、育ててくれる農家さんのおかげです。
毎日感謝して頂きましょうね♡
最後は、みんなで記念写真!!
べジリンクさん、とても有意義な時間をどうもありがとうございました。
たくさんの学びがありました。
普段の生活にも活かしていきたいと思います。
植物を育てること、野菜や果物を育てることは、ほんとに根気のいる作業です。
どんな時でも、毎日欠かさず、お世話をしないといけません。
また、その植物の種類によっても、お世話の仕方が違いますね。
水がたくさん必要な植物もあれば、そうでないものもあり…
それぞれの個性、特徴、特質にあった、適度な、温度、水加減、肥料の加減が必要です。
日本でも、農業分野の技術開発、発展の為に、日々様々な科学的研究が行われております。
Frontirekids Global school でも、いろいろな植物を育てています。
こちらは、昨年、2021年6月4日、ピーマンとトマトの種を土に蒔く、実験をしました。
お給食の食材のピーマンとトマトをひとつずつ頂いて、その中から種を取り出して、ポットに埋めました。
小さい種を丁寧に、ひとつずつ一生懸命つまんでポットに入れています。
どんな風に育つかな?
みんなウキウキわくわく!
霧吹きで、水をあげました。
6月22日、ピーマンの小さな芽が出て来ました。
7月25日、すくすく育っています。
8月24日、さらに大きくなりました。
蕾がついています。
一生懸命、お水をあげました。
9月6日、花が咲いています。
9月10日、奥の方で、小さなピーマンを発見しました!!
9月13日、初収穫しました!!
初収穫のピーマン、2個!!
給食の食材に入れてもらいました。
11月26日、2回目の収穫です。
2回目は、たくさん収穫できました。
種から育てたピーマンを収穫出来て、みんな大喜びです!!
実験大成功!!
ピーマンと一緒に埋めたトマトの種が気になるところですが、
トマトもピーマンよりも早く実り、たくさん収穫出来ました。
(こちらの報告は、Botany – Plant science – 植物科学 で後程行う予定です。)
実は、
”植物を育てること”は、
「科学実験(Scientific experiment)」です。
ガーデニング(Gardening)が「科学実験」という認識はあまり日本では一般的に馴染みがないですね。
しかし、欧米では、わりと一般的のようです。
ある日、アメリカ人の女性の方に言われました。
ガーデニングが好きな人は、科学(Science)が好きなんだと…
なぜなら、ガーデニングは、
科学実験(Scientific experiment)だから…
「いつも、植物の生長観察をして、土壌の状態をチェックし、肥料の配合をして、水加減をして、
いろいろ研究して、どんな風に育つか試してる、実験している。それは科学実験だよね!」
なるほど! と思いました。
子ども達は、科学実験(Scientific experiment)が大好きです!
だから、植物、生物、自然が大好きなのですね!
これからも、子ども達の興味関心、様々な気づき、
そして日常に溢れるたくさんの不思議に向き合い、それを学びに繋げていけたらいいなと思います。
自主的に、意欲的に、夢中になって学びに取り組み、
探求していく力を育んでいきたいと思っております。