①生物の成長観察「カブトムシ」

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お知らせ

①生物の成長観察「カブトムシ」

2021年度は、生物の成長観察として、「カブトムシ」の飼育も行いました。

ある園児さん、Challenger(3歳児クラス)の女の子のご家庭で、カブトムシがたくさん孵ったとのことで、雄と雌のつがいを昨年2021年の夏に頂きました。

カブトムシを飼育し始めた正確な日付を記録するのを忘れてしまいましたが上記の写真は、8月13日頃です。

カブトムシの餌やりも毎日の子ども達の日課になりました。

飼育し始めて、1カ月程経って、雄の方が寿命となり、残念ながら亡くなってしまいました。

カブトムシの成虫の寿命は、雄は、約1~3カ月、雌は、最長5カ月生きたという例があるそうです。

雄は、命が短いんですね。

オス同士を戦わせたり、体力を消耗させるようなことをすると、寿命が短くなるそうです。

それでなくても、短い一生。

わざと無理に戦わせるということはしてはいけませんね。

まだ、メスが元気だったので、オスをもう1匹頂きました。

 

2021年7月27日です。

そっと優しく捕まえて、飼育ケースに入れてくれました。

1カ月後、8月末頃、メスが寿命で亡くなってしまいました。

2匹目のオスが元気だったので、

今度は、Pioneerの男の子からお家で飼っているメスを頂きました。

同じ血縁でないほうが、交尾、産卵がうまくいくそうです。

「卵いっぱい産むといいね!」と願いを込めて…

 

2021年9月28日

願いが叶いました!!

カブトムシの卵を発見!!

カブトムシの卵です。

カブトムシのメスは、交尾を終えると、腐植土に潜り込んで1つずつ卵を産み付けて、

産んでからは卵を覆うように土を被せて脚で押し固めるそうです。

一回ですべての卵を産み切るのではなく、

「食べて、また、産卵」を何回か繰り返して、最終的には、合計で20~30個も卵を産むそうです。

元気なメスは、50個くらい産むこともあるそうです。

産卵後は、2週間くらいして、孵化し幼虫が生まれます。

孵化して生まれた初齢幼虫の大きさは、7~10mmほどです。

腐葉土を食べて大きくなっていきます。

1週間ほどすると脱皮して、2齢幼虫になります。

3週間ほどすると、2回目の脱皮です。

2回目の脱皮が終わると3齢、終齢幼虫です。

3齢幼虫は、食欲旺盛。

ムシャムシャいっぱい食べて、8~12cmくらいまで大きく成長するそうです。

そして、土の中で冬を越した幼虫(3齢幼虫)は、翌年の5~6月に最後の脱皮をして蛹になります。

11月くらいから3月くらいまで冬眠するそうです。

 

ケースが反射して写真では、はっきり見えませんが、幼虫がいます。

みんな興味津々です。

一生懸命観察しています。

しかし、残念ながら、カブトムシのメス、オスは、亡くなってしまいました。

 

9月30日

さらに幼虫発見!

けっこういっぱい孵ってそうです。

幼虫には出来るだけ、ケース側にもぐっていてもらいたいので、普段は、ケースの周りを紙で覆って、暗くしておきました。

そうすることにより、幼虫が端っこに来てくれて、成長観察しやすくなります。

 

9月末、外はすっかり秋で、涼しくなりました。

このまま部屋に置いておくと、春が来たかと勘違いして、冬眠せずに成虫になってしまいます。

自然と同じ条件で、冬眠させるために、飼育ケースを外に出しました。

 

2021年10月12日

カブトムシの幼虫は、どうなっているでしょう?

大きくなったかな?

カブトムシの幼虫は、土を食べるので、時々、土の様子を観察して、糞が溜まっていないか調べます。

糞がたくさんあったら、糞を取り出して、新しい栄養のある良い土を入れないといけません。

幼虫の成長の様子を見る為に土を掘り返してみました。

 

 

※ここから先、幼虫が苦手な方は、閲覧ご注意下さい!!

 

 

幼虫観察にみんな夢中です。

子どもは、昆虫や植物、自然の生き物が大好きです♡

土の上の白っぽいものは、幼虫です。

 

2齢幼虫くらいでしょうか。

 

 

大きく育っている子から、まだ、小さい子までいろいろなサイズの子がいます。

「こっちの方が大きいよ!」

「こっちはまだ小さいね~」

などとお友達同士で話し合っています。

 

これは、幼虫の糞です。

「これ、うんちなの!?」とみんな驚いていました。

「糞はどうするの?」と質問。

「糞は、植物の栄養になるから、テラスのプランターに入れようね!」

と言って、プランターの土に入れました。

 

2021年10月26日

実験開始!!

蛹室と蛹と羽化がうまくいけば見れるかもしれない!!

と思い、

4匹を1匹ずつの細長いケースに入れました。

ケースの周りを紙で包み、暗くします。

「これからどうするの!?」

とみんな不思議です。

このように、1匹ずつのワンルームにしました。

子ども達も、ワクワクドキドキ大実験!!

2022年の春、5月頃になるでしょうか?

うまくいくことを祈ります。

 

 

最後は、霧吹きで土を濡らしました。

 

他の幼虫は、みんな一緒!

3齢幼虫くらいになっているのもいれば、まだ2齢幼虫くらいのものもいます。

越冬期間は、8カ月くらいだそうです。

そろそろ冬眠の時期ですね。

 

カブトムシは、” 卵 → 幼虫 → 蛹 → 成虫 ” と完全変態を行う昆虫です。

アゲハ蝶と同じですね。

カブトムシの幼虫は、1齢(初齢幼虫)から2齢、そして、3齢で、終齢幼虫です。

幼虫の状態で、越冬して、4月下旬から6月頃に、体の分泌液や糞で蛹室を作って、

いよいよ蛹になります。

そして蛹になってから3週間後には羽化してカブトムシの成虫になるそうです。

元気に成虫に育って欲しいです。

 

2021年11月21日

ワンルームの幼虫以外の子たちを飼育ケースに移しました。

それまで、黒い布製のプランターでした。

飼育ケースに移して、ワンルーム以外の幼虫も観察しやすくしました。

ワンルームの子の様子を見て見ました。

大きく成長しています。

冬眠中に起こしてしまいました。

ごめんね!

 

2021年11月29日

飼育ケースに巻いた紙を外し、ケースの外側から観察しました。

熱心に観察しています。

右上に見える俵状の黒いものは、糞です。

飼育ケースの下を覗いてみました。

なんと、下には、いっぱい幼虫がいました!!

苦手な方、ごめんなさい…

 

2021年12月10日

ワンルームの幼虫の様子を見てみました。

大きく育っています。

急に明るくなったので、驚いて動きました。

冬眠中に、突然起こして、ごめんなさい…

 

 

 

2021年12月28日

新年明ける前の幼虫の様子を観察。

 

サイズが違います。

上の黒い俵状のものが糞。

下のこげ茶が腐葉土。

本当は、冬眠中に掘り出すのは、NGです。

人間も同様、眠いのを無理やり起こされたらストレスですよね。

起こして、本当にごめんなさい。

 

さて!

2021年の観察は終了です。

この後は、2022年に続きます。