こんにちは!
11月19日にサンクスギビングの会を行いました。
サンクスギビングデーの由来をザックリおさらい
ご存知のとおりアメリカ大陸には、もともとネイティブ・アメリカン(インディアン)が暮らしてました。コロンブスがアメリカ大陸に到着して以後、ヨーロッパ諸国から新大陸を目指して多くの移民がやってきました。新天地での生活に希望を抱いてやってきた彼らでしたが、実際は餓死者が出るほど生活は厳しいものでした。生き残った者たちは先住民たちから狩猟や農耕を学び、必死で働きました。そして、収穫の秋がやってきた頃、恩人である先住民たちを招き、収穫を神に感謝する宴を開いて喜びを分かち合い、七面鳥やかぼちゃなどを食べてお祝いをしました。これが現在のサンクスギビングデーに通じています。
サンクスギビングデーはアメリカやカナダの祝日で、日本でいうお正月やお盆のように故郷に帰って家族と一緒に過ごし、七面鳥やパンプキンパイといった定番料理を食べて楽しむのだそうです。
当園や系列園では、上記の諸外国でいうところのサンクスギビングデーの意味合いとは少し趣向は異なるのですが、食材を大切にする教育の一環として、毎年行っています。
使用する教材は、チキンの丸焼き。
行事をどのように展開させていくかは各園に委ねられているのですが、当園ではまず生きている頃の鶏さんの姿を紹介しました。
映像が分かりやすいと思い、以下のYouTubeの動画を見てもらいました。
子供の自由研究に!!にわとりの観察をしてみる【hg-16】 – YouTube
パソコンの画面をそのまま見せてしまっておりますが、子ども達はよく見てくれていました。
そして、動いていた鶏さんはこうなりました、という流れでチキンの丸焼きが登場です。
「羽の部分がここで…」「これが足で…」などと言いながら、指差したり、摘まんで持ってみたりしてじっくりと観察してもらいました。
じっくりと観察してもらった後は、目の前で捌きます。
子ども達から見やすく、適度にしっかりと距離を置いた場所で、包丁を握りチキンに刃を立てます。
今回の行事の一連の流れを考えたり、動画を準備したりしたのは私(浅野)ですし、チキンを切ったり食べたりなんてのは日常茶飯事なのですが、さっきの鶏の動画や「ここが羽で…」などと自分で言っていたことを思い出し、正直なところ、刃を立てながら少し気持ち悪くなってました。(内緒です)
最初に足を切ろうとして包丁を前後に動かしていくのですが、途中の骨の継ぎ目あたりでグリグリと力を入れると、またさっきの生きていた頃の動画が目に浮かび、ようやく切り取ると本当に申し訳ない気持ちになりました。
そうして切り取った足や手羽なども子ども達には再びじっくりと見てもらい、残りのお肉はキッチンの先生に託して、この会は終了となりました。
キッチンの先生に託したチキンは、ランチの時間にお肉として登場しました。
子ども達は美味しくてパクパクと食べていました。
さっきの丸焼きと目の前にあるお肉が、子ども達の中でどこまで一致出来ているかは分からないですが、私たちが生きるために必要な食材は、生きていた命を頂いて出来ているということを大人自身も再確認できた良い機会でした。
ぜひ、みなさまも子ども達と一緒に大切な食材に感謝してみてはいかがでしょうか。