② アゲハ蝶の幼虫の特徴と蛹の色実験~アゲハ蝶の成長観察記録 2021>>>
からの続きです。
もうすっかり秋ですね。
気が付けば、10月も終わろうとしています。
そしてきっとあっと言う間に、クリスマスがやってきて、年が明けるのでしょう。
秋は、イベント盛りだくさんです。
保育園でも、いろいろなイベントを次々と行っております。
ブログでのご紹介が追い付かず、申し訳ございません。
でも、子ども達の心や身体の中には、しっかりと刻まれていることと思います。
実体験は、潜在意識の中に蓄えられ、大きくなってからそれが潜在能力として開花します。
潜在能力が高い人は、基本的に好奇心が旺盛だそうです。
積極的にいろいろな活動に参加して、チャレンジする心が潜在能力を高めるポイントですね。
お家でご両親の方に保育園で行ったことをたくさん聞いてもらって、共感してもらえると、ますます心がわくわくしてどんどん好奇心旺盛になるでしょう。
ぜひ、お子様からいろいろなイベントの様子を教えてもらって下さいね。
子ども達は、話したくてたまらないと思います。
お家の方に共感してもらうことが子ども達にとって1番の幸せです。
話をしながら、頭の中にあることを「言葉」にすることで、言語面の発達にも繋がると同時に、行動や思考の整理にもなるので、とても大切です。
さて、だいぶ日が経ってしまいましたが、今年度のアゲハ蝶の成長観察のまとめに参ります。
結果から申しますと、越冬蛹は、合計5匹となりました。
実のところは、まだ来年の春になってみないとわかりませんので、越冬して蝶に羽化する予定としておいた方がよいですね。
この虫かごの中に、冬眠中の蛹 (Pupae in hibernation)
を入れました。
2匹は、レスキューして、蛹ポケットを作ってその中に入っています。
9月12日に蛹になったNo.7の蛹です。
まだけっこう暑い時期に蛹になったので、9月に羽化するかと思っていましたが、2週間たっても蛹のまま。
9月中旬から下旬は、涼しくなったり、急に気温が上がって真夏日になったりと気温の変化が激しく、また、この窓際の場所は、日中ものすごく暑くなるので、死んでしまったのかと思いました。
残念・・・と思っていたら、ある日、ふと何気なく見たら、お尻がぴくぴくと動きました。
お~!!まだ生きてる!
越冬組の蛹だと思いました。
この場所にこのままにしておくと、いつか、子ども達が窓ふきのお仕事をしたときに水で濡れて潰れてしまう恐れもあるので、レスキューして、蛹ポケットを作り、虫かごに入れました。
この子(No.7)は、とっても活発で、時々ぴくぴく動いています。
ある日、ポケットから飛び出してしまって、落っこちていたので、ポケットを二重にして、より深くしました。
9月13日に蛹になったNo.8は、11日後の9月24日に、羽化しました。
同じ時期に蛹になったのに、越冬するアゲハ蝶と越冬しないアゲハ蝶がいるんですね。
その理由は、蛹になるまでの幼虫の時期の日照時間によると言われています。
夏から秋へ季節が変わる時期は、天候が変わりやすいですね。
この時期に天気が良く、たくさん太陽の光を浴びていると夏に羽化するそうです。
この時期に、天気が悪い日が続き、日照時間が短いと蛹で越冬すると言われています。
No.7とNo.8は、きっと1日違いで生まれ、1日違いで蛹になり、日照時間もきっと1日違いでNo.7の方が微妙に短かったのでしょうね。
想像に過ぎないですが、面白いですね。
9月20日(月)に蛹になったNo.9です。
この子も、越冬組になりました。
10月3日(日)のNo.9 。
オレンジ色をしていますね。
今現在は、他の越冬組3匹と一緒に虫かごに入っています。
9月24日(金)
No.10 が蛹になりました。
この子もオレンジ色ですね。
No.10 も今、虫かごに入っています。
手前の9月12日の子は、No.7 です。
No.10 は、9月24日に蛹になりました。
9月29日(水)
No.11 が蛹になりました。
こちらは、前日28日、前蛹です。
次の日、29日に蛹になっていました。
ここも危ない場所なので、レスキューして、蛹ポケットを作り、他の越冬組と一緒に虫かごに入れました。
No.11 です。
4匹のアゲハ蝶たちが一緒に虫かごの中で、冬眠中です。
No.7 と No.11 は、蛹ポケットで冬眠 (hibernation)です。
No.9 と No.10 は、紙にくっついて蛹になったので、紙を切って、虫かごに入れることが出来ました。
冬眠中のアゲハ蝶を観察しています。
みんなとても興味津々です。
友達同士で観察しながら、自分の考えや想像をお話し合っています。
感想や思考を話し合うことはとても大切ですね。
みんな好奇心旺盛です。
来年の春が楽しみですね♡
蝶の種類によっては、いろいろな形で冬眠するそうです。
アゲハ蝶やモンシロチョウは、蛹で冬眠します。
シジミチョウ科のアイノミドリシジミ、アカシジミは、卵で越冬します。
日本の国蝶であるオオムラサキは、幼虫で越冬します。
ムラサキシジミ、キタテハ、アカタテハ、ヒオドシチョウは、成虫で冬眠します。
蝶の種類によっていろいろな形で冬眠するんですね。
面白いですね。
さて、10月も中旬になりました。ある日園庭で、水栽培をしていたゴムの木を植木鉢に植えようとして、植木鉢の受け皿をテラスから持ってきたら、なんと、その受け皿の下に蛹になっている子がいました。
テラスのみかんの木で自然にサバイバルして、蛹まで成長できたアゲハ蝶です。
みかんの木から約3メートルくらい離れた場所にこの受け皿があったので、歩いている間に鳥に狙われず、無事にここまでこれてよかったですね。
植木鉢の受け皿と同じ色をしていますね。
保護色になっています。
現在、この受け皿の蛹は、園庭側の玄関横のトイレの窓にくっつけました。
このまま、春まで無事に冬眠して、綺麗なアゲハ蝶になって欲しいですね。
楽しみです。
この子は、No.13 になります。
そして、10月のある日、テラスの植物に水をあげたり、観察したりして、お世話をしていると…
あ~!!見て見て!!
蛹の抜け殻があるよ!!
トマトの木に蛹の抜け殻を見つけました。
こんなところまで歩いてきたんだね。
夏の頃は、トマトの葉っぱが生い茂っていたので、ちょうどよい隠れ家ですね。
葉っぱが枯れてきたので、抜け殻が見つかりました。
自然の中で、サバイバルして、蝶になって羽ばたいていったのですね。
この子は、いつ蝶になって羽ばたいて行ったかはわかりませんが、No.13の後に発見したので、No.14 にします。
トマトの木に蛹になって、いつの間にかに羽化して卒園して行った子は、No.14 のアゲハ蝶です。
小さな幼虫がサバイバルして、一生懸命に生きている姿から自然のエネルギーと生命の力強いパワーを感じますね。
アゲハ蝶の成長観察からたくさんの学びを得ています。
自然の中には、不思議がいっぱい。
「なに?なぜ?どうなったの?どうなるの?もっと知りたい!」という気持ちがどんどん沸き起こり、
それが、知的好奇心を高め、意欲的に自ら学習するようになり、成功体験に繋がっていくのでしょう。
只今、冬眠中の蛹は、5匹です。
無事に寒い冬を越し、来年、暖かい春が来て、みんな元気に飛び立ってくれることを祈ります。
またちょうど、Frontier さんと一緒に卒園できるといいですね!
アゲハ蝶の成長観察記録は、来年の春まで、しばらくお休みです。
2022年 3~4月をお楽しみに♡
こちらからいらした方は、
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① 自然のバランスを知る実体験に繋げる~アゲハ蝶の成長観察記録 2021>>>
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様々な自然・生物体験学習!アゲハ蝶のライフサイクル観察開始!!
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