2018年9月1日(土) フロンティアキッズ加賀町 4階 子育て支援室に於いて
今年度 第二回目のモンテッソーリ勉強会が行われました。
午前中は10:00~12:30 お子様連れ等参加者12名(他1名当日欠席)と職員36名
モンテッソーリ・ラ・パーチェ トレーニングコース代表 百枝義雄先生を講師にお迎えして
『モンテッソーリ教育は、大人の育ちをどう支えるのか』についてお話を伺いました。
自分に誇りを持てる子ども(自分を好きになる力。常に『誇れる自分』でありたい。)
心と知性を育てるために、家庭でするべきこと
大人の育ち 1.家族心理学の見地からいくつかのトピックス
2.コミュニケーションの本来の意味に気づく
3.子どもを受容するために、自分を、配偶者を受容する
4.子どもの『いじめ』に備え、平和に対する意識を変える
※『実際に参加された出席者の所感』
・子どもの行動がルールに反する場合、行動を即座にやめさせるが、その際になぜその行動が
「ダメ」なのかを子ども考えさせることが大切。
・心と知性を育てるための行動のひとつに「(特に)好きな大人と感動を体験させる」
というのがあった。
海外旅行に行かずとも日常の小さな「体験」をたくさん体験させる行動が良い。
・人間関係ホルモンと呼ばれる「オキシトシン」とは、スキンシップ(例えば子どもが母親に
抱かれていて密着している)時に分泌されるもので、とある実験結果でこの成分が分泌された
グループが相手を信用してお金を貸したという逸話。
・父親と情緒的に結びつきが強い青年(20代そこそこの大人)は
独立意識も強い=自分で自分を貫ける。ブレない。
・子どもを育てる環境として、片親よりも、両親で夫婦喧嘩ばかりしている環境の方が
よりバランスが悪い。
・良好な家族関係を保つコツは「お父さん(お母さん)の悪口を言わない」。
・ヨハン・ガルトゥングの「平和」の新しい定義…前時代的に戦争の対義語ではなく
「暴力がない状態」を指す。
→暴力の構成3要素…1直接的暴力(誰かが誰かに行う行為)、
2構造的暴力(貧困・経済的格差などの世の中の仕組み)、
3文化的暴力(1、2を正当化させる、例えば戦争やいじめを容認、
見て見ぬふりをする)
子どもに自己肯定感を…という前に、子どもに対峙する大人がしっかり自己肯定をもち
平和に対する意識を変えるという講義だったと解釈しました。
講義に耳を傾ける受講者
午後からは 職員49名参加で第一回目の続きのお話を伺うことが出来ました。
保育は誰のためにするのか?
保育という仕事の特殊性
子どもの使命
モンテッソーリ教育の「教育」とはどういう意味か
子どもが育つ姿 と 大人(家庭と保育園)の役割
モンテッソーリの保育と一般の保育。ごく大雑把な比較
大人の役割
「模範となる」とは・・・
「自由と規律」の考え方
真剣に百枝先生の講義を受ける職員たち
大人の役割*環境を整える
*環境と子どもを結びつける
*環境の中で、人間の模範となる
*子どもの自己イメージの鏡となる=受容する
子どもの発達に関してのからだを張った講義風景
百枝先生の有意義なお話を伺うことが出来た時間でした。
『自由と規律』の考えかた
教育には、*子どもが自らを伸ばす(自己教育)と
*大人が外部から関わって望ましい型にはめようとする。
二つの側面が必要
*「自由と規律」
子どもに保障する自由
制止するべきとき
制限の意義
※子どもたちが本来持っている才能を引き出し、自分自身を整えて 命に寄り添い、
愛情と敬意をもってはぐくみ育てて、子どもたちと共に成長することに笑顔で喜び・
感動していかれるように日々努力をしていきたいと更に強く思った勉強会でした。