“知る”を楽しむ

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“知る”を楽しむ

 今年度もついに最後の1ヶ月となりました。


 進級・就学に向け、わくわくドキドキしている子どもたち。これまで、保育園でたくさんのことを経験してきた皆さんですから、新しいクラスになっても、小学生になっても、たくましく成長していく力は十分に備わっています。保育を考える上でのキーワードの一つとして「非認知能力(生きる力)」があります。フロンティアキッズの保育方針においても重要視しており、モンテッソーリ教育やアクティブラーニング、そして日々の生活の全てがこの非認知能力の育みにも役立っています。


 非認知能力とはどんな能力なのか分類して示すと、問題解決力、コミュニケーション力、主体性、自己肯定感、道徳性などなど、重要な言葉がズラリと並びます。(情報源によりますが10〜20種類に分類されることが多いです。)この中で特に何が重要かを順位付けすることはできず、それぞれの要素が絡まり合ってこその非認知能力と言えます。その前提のもと、今回ピックアップさせていただきたいのが「知的好奇心」です。知的好奇心が高い子どもは、興味を持ったことに対して積極的に知ろうとするので、学習意欲が高くなります。勉強が”新たな知識を得るための手段”になるので、主体的に学べるようになります。


 では、その知的好奇心はどのように育まれていくのでしょうか。それは、ご家庭や保育園で何度も子どもたちが口にしてきたであろう“「なんで」「どうして」に対する我々大人の関り”や、“本や図鑑、モンテッソーリの教具や玩具などの物的環境から受けた刺激”、“外遊びを通して自然や生き物と触れ合った経験”などです。


 また、「大人が学ぶ姿を見せると良い」なんて言われたりもします。「勉強している姿を子どもに見せる」のは少しハードルが高く感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、一緒に動物園に出かけて「こんな色の鳥がいるのか」とか「蛇の顔って近くで見ると意外とかわいいな」なんて言ったり、テレビで子どもとピタゴラスイッチを見ながら「そうなってるのか!」なんてこぼしたり、見て・気付いて・感じて・話題にする姿もまさに大人が学ぶ姿ですし、似たような経験が皆さんにもきっとあるのではないでしょうか。


 保育園生活やご家庭での関わりを通して、”知ることの楽しさ”を感じてきた子どもたちですので、小学生になってもきっと、学びを思い切り楽しむことができるでしょう。

 

フロンティアキッズ新宿
施設長 石田拓也