8月も半ばに入り、夏真っ盛りですね。
フロンティアキッズの学童保育では、夏休み中のお友達が勉強をしたり、
思い思いに制作をしたり、毎日楽しそうに過ごしています。
今年のサマースクールでは、系列園の管理栄養士による食育講座を行うことになりました。
第一弾は、早稲田フロンティアキッズクラブでの開催です。
テーマは「手作りバターに挑戦しよう!」
バターは牛乳から作られるっていうけど、どうやって作るんだろう?
他にも、牛乳からできているものってあるかな?
牛乳がバターに変わる時、どんなことが起こっているんだろう?
そんなお話を真剣に聞く子どもたちです。
さて、バターは簡単に手作りすることができるのですが、 どうやって作るか知っていますか?
それは、、生クリームをよく振るだけ!
えっ、振るだけでできちゃうの?
生クリーム?牛乳じゃないの?
そう、バターの材料はなんと「生クリーム」。
牛乳ではないんです。
どうして牛乳ではなく、生クリームなのでしょうか?
そして、どうしてよく振ると、バターになるのでしょうか?
それは、生クリームの中に含まれる「乳脂肪」のかたちが変化するから。
クリームの中には、薄い膜に包まれた乳脂肪がたくさん入っています。
これを容器に入れてよく振ることで、乳脂肪同士がぶつかり、
薄い膜がこわれます。
そうして出てきた乳脂肪が集まって固まることで、バターというものに 変化するんですね!
また、生クリームの乳脂肪分は牛乳より多いので、作りやすいようです。
入っている乳脂肪分、こんなに違います。
では、本当にできるのかどうか、やってみましょう。
そして牛乳では本当にできないのか?こちらも試してみます。
実験スタート!
まずは、生クリームを100gはかります。
牛乳もはかりますよ!同じく100gです。
スケールの数字が変わっていくのを、真剣に見つめます。
どっちがどっちか分かるかな?
「簡単だよ!ちょっと黄色っぽい方が生クリーム!」
「牛乳は白くて、ちょっと泡みたいなのができてるね」
微妙な違いも見分けられ、よく観察できていますね。
それでは振っていきましょう。
よーい、スタート!
シャカシャカ・・・シャカシャカ・・・
みんなで交代しながら、一生懸命振っていきます。
生クリームの方は、どんどん重くなっているような感覚があります。
対して牛乳の方は、
「全然変わんないよー!」
「これ絶対バターにならないじゃん!」
とのこと。
バターは温まると溶けてしまうので、ときどき氷水で冷やします。
15分ほど経った頃、 おや、なんだか、音が変わったような、、
蓋を開けてみましょう!
ジャーン
なんと、固まりに!
「おー!」「すごーい!」と歓声が上がります。
できあがったバターの重さをはかってみると、およそ55gとなりました。
ついでに、残りの重さもはかってみましょう。
「最初は100gだったから、、100−55は、、45!」
と、すぐに引き算ができる子もいます。
ところが、残りをはかってみると、、35gくらいしかなくて 不思議そうにする子どもたち。
「容器や蓋の内側についている分かもしれないね」と伝えると、 納得している様子でした。
そして、、牛乳の方はほとんど変化なし。
少しだけ分離しているようでしたが、やっぱりバターにはなりませんでした。
実験の終わりにワークシートに結果や感想を書いていきます。
「おもしろかった」
「楽しかった」
「牛乳からバターはできなかった」 など、
分かったことや感じたことを書いてくれました。
最後は、お待ちかねの試食タイム!
トーストした食パンにつけて、美味しくいただきましたよ。
今回のバター作りみんな楽しそうに参加してくれました。
身近な食材が手作りできるって、とても興味深いですよね。
次回はまた別のテーマでも食育講座を実施予定ですので、お楽しみに!