2023年8月
先日、年に一度の、フロンティアキッズの全社員が集まる「新年度会」を開催いたしました(土曜日保育のご利用についてご配慮いただき、誠にありがとうございました)。新型コロナウイルス感染症の影響から、この数年はオンライン開催としておりましたため、久しぶりに全社員が集う場となりました。また、当社が設立された2002年10月や、第1号となる認可外保育施設「早稲田フロンティアキッズ(現フロンティアキッズ曙橋分園)」を開設した2003年7月から20年が経つ節目でもあったことから、初めての勤続表彰も行い、改めて20年という歳月の長さと重みを感じるひと時となりました。
20年前を振り返ったとき、皆様は何を思い起こすでしょうか。2002年の新語・流行語大賞は「タマちゃん」「W杯(中津江村)」でしたが、覚えていらっしゃったでしょうか。
世の中は日々移ろい、様々なものが変化し続けます。私たちにとっての強い関心事である教育面においては、2002年に学習指導要領の改訂が行われ、いわゆる狭義の「ゆとり教育」が開始しました。そして、それによって学力の低下を招いたとの指摘がなされ、2011年以降は学習内容を増加させる傾向の改訂が行われることとなったこと、ご存知のことと思います。一方、2023年においては、子どもに関する行政事務の一元化を目指し、4月に子ども家庭庁が発足しました。また、ChatGPTをはじめとする生成AIの出現は世の中に大きな衝撃を与え、東京都教育委員会は夏休みを前に都立学校へ、宿題やレポートの課題について生成AIの回答をそのままコピーして提出しないように注意喚起しました。
これらの出来事は、世の中の変化を表す歴史を示すものですが、見方を変えれば変化しないことを表す歴史を示すものとも言えます。すなわち、すべては子どもたちの学びや成長にとっての最善を目指し、模索し続けた結果であるということです。ゆとり教育は、「いかに社会が変化しようと,自分で課題を見つけ,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,行動し,よりよく問題を解決する資質や能力」などの「生きる力」の育成を目指して実施されたもので、「生きる力」は2020年から施行されている新学習指導要領の主題となっています。
フロンティアキッズにおいても、世相を反映し、また皆様のお声を拝聴しながら様々な取組を行い、今の姿がございますが、「子どもたちに内在する生きる力がのびのび発揮できるよう、ふさわしい環境を整え、援助します」というMissionは不変のものです。これからも、変わらず守り続けるべきことは大切にしながら、変わることを恐れない姿勢を忘れず、子どもたちの最善の利益を追求し続けてまいります。
株式会社フューチャーフロンティアーズ 取締役CKO 松尾隆浩