今年度、第1号アゲハ蝶の羽化成功!!

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お知らせ

今年度、第1号アゲハ蝶の羽化成功!!

>>>「様々な自然・生物体験学習!アゲハ蝶のライフサイクル観察開始!!」からの続きです。

5月21日の朝、蛹になったアゲハ蝶の幼虫が、

6月1日の朝、無事に羽化成功!!アゲハ蝶になって飛び立っていきました。

 

 

こちらは、6月1日の朝、7:30です。

蛹の色が変わり、中が透けて見えています。

アゲハ蝶の羽の色、模様がうっすら見えますね。

こうなると、もうすぐ羽化します。

羽化は突然です。数分かもしれないし、数時間かもしれないし、ほんとにわかりません。

 

次々に子ども達が登園してきました。みんな羽化の瞬間が見たくて、自分で椅子を持ってきて待機が始まりました。

 

そして、8:47  突然羽化が始まりました。

男の子ふたりが観察していると、

「あ!でてきた!!」

みんな大急ぎで窓際へ駆け込みましたが、蛹から出る瞬間はとても速いです。

駆けつけた時は、もう蛹から出た直後でした。

 

蛹の中は液体になっているので、身体、羽が濡れています。

静かにじっとして羽を乾かしています。

だんだん羽が乾いてきて、少しずつ広がってきました。

 

みんな興味津々ですね。

 

 

 

だいぶ羽が広がってきました。

10:24  羽をパタパタさせて、どんどん網を上に登っていきます。

10:26 自力で網の穴から抜け出て、ついに、大空へ飛び立っていきました。

 

この時の様子をYouTube に限定公開しておりますので、どうぞご覧ください。

>>> Butterfly life circle 2021年6月1日今年度初のアゲハ蝶の羽化に成功しました!

 

この後は、体操教室にOcean(小さい子のクラス 主に2-3歳児)さんは参加しました。

Sky(大きい子のクラス 主に4-5歳児)さんは、卒園児さんから頂いた野菜の種まきをしました。

 

 

子ども達がみんな体操教室に参加し、テラスに誰も人がいなくなると、アゲハ蝶が飛んできて、卵を産み付けて行きました。

 

蝶の成長観察を始めてから、生態系の仕組みが垣間見れ、直に感じることが出来るようになりました。

みかんの木には、たくさんの卵が産み付けられ、たくさんの1~2齢幼虫がいましたが、だんだん少なくなっていきました。大きくなれるのは、ほんのわずかです。

なぜなら、みかんの木には、先日孵化したカマキリがいるからです。

また、小さい蜘蛛もいます。

カマキリや蜘蛛は、アゲハチョウの幼虫の天敵です。食べられてしまったのです。

大きなあおむしに成長すると今度は、鳥に食べられる。

天敵のおかげで、植物は守られている。

植物があるところには、いつの間にかに昆虫が住み、そして、その昆虫を食す生き物が住み、自然とそれぞれのライフサイクルと食物連鎖が出来上がる。

保育園の小さなテラスに、植物と昆虫と鳥のEcosystem(生態系)が出来上がりました。

 

植物は、昨年蒔いた種(トマト、スイカ、カボチャ、等)が冬に1度枯れて、土だけになったところから、春に自然と芽が出て来ました。土の中には、ミミズや幼虫がたくさんいます。なんの幼虫かわかりませんが、冬には子ども達が土をほじくって幼虫探しをしている時もありました。

ミミズは、英語で Earthworm です。「地球の虫」良い土がなければ植物は育ちません。緑豊かなところには、良い土がある。その良い土を作るのは、Earthworm ~地球の虫たちですね。

土台となる大地と植物の大切さを感じることができます。

植物を大切にする心が育つことで、声なき声を聞こうとし、環境や物事の変化を敏感に感じることが出来るようになると同時に、思いやりの心も育つと思います。

優しい子ども達、そして

自然を愛する心を育てていきたいです。

 

実は

とても後悔、反省したことがあります。

蛹がもうひとつありました。もうあと数分で羽化しそうという時に、傍で大勢で見てしまい、近くに接近し過ぎてしまったので、羽化できず、死んでしまいました。

この日の気温は日中30度になりました。涼しい午前中に羽化できなかったので、お昼の時間、日光に当たり、蛹の中が熱くなりすぎてしまったのだろうと思います。

蛹の中は、液体になっています。熱くて苦しかったことでしょう。

とてもとても可愛そうなことをしてしまいました。

涼しい午前中に羽化させてあげるべきでした。

大失敗、大反省です。

子ども達は、「どうして蝶になれなかったの?」と不思議に思いました。

私は、「みんなでそばによって大騒ぎしてしまったから、怖くて出てこれなくなっちゃったんだね。

可哀そうなことしちゃった。ごめんね。」

と謝りました。

そして、みんなで蛹に「ごめんね」と謝りました。

とても残念なことをしてしまいましたが、この失敗も経験として、学びのひとつとして、役立つことと思います。

この蛹の命を無駄にしないように…

自然をむやみに人間の都合で操作しようとすると破壊してしまうということをこの小さな蛹から学びました。

それぞれの生き物には、それぞれの生き方、成長の仕方、ベストな環境があるのですね。

それをむやみに身勝手に手を加えようとすると、全て壊れるということを体験から学びました。

 

これは、人間社会にも繋がりますね。

相手の気持ちを汲み取らず、強引に自分に合わせようとすれば、相手は不快になり去っていく。

人間関係のトラブルにもよくあります。

人は人の生き方がある。自分には自分の生き方がある。

自分にあったベストな環境を自分で見つけ、成功を掴んでいく。

ガッツのある強い精神を養って、

失敗しても、それを糧に「次こそは成功するぞ!」とすぐに気持ちを切り替え、

立ち止まらずに突き進んでいく。

興味を持ったらとことん追求して、納得いくまで粘り強く研究する。

*GRITの精神

そういう心を育てていけたらいいなと思っています。

 

*GRIT については、↓こちらのコラムをどうぞご覧ください。

>>> 「成功の秘訣は、粘り強くやり遂げる力~GRIT」

 


① 自然のバランスを知る実体験に繋げる~アゲハ蝶の成長観察記録 2021>>>

こちらもどうぞご覧ください。

 

 

 

 

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