上に置いた車が、下り坂になった段を左右に下まで走り下りる教具です。
手指を使いながら何度も繰り返し、次に何が起きるのかを予測しながら見守ります。
「4台同時に走らせてみよう」、「全部一緒に走るかな?」と… 論理思考へのファーストステップです。
この教具は、追視の発達にもつながります。
追視とは動くものを追う眼球の動きのことで、車の動きを目で追うことで見える世界が広がります。
追視は言語活動とつながりがあり、読む活動は追視ができないと困難になります。
追視ができないということは、顔を首から動かさなければならない。
どこまで文章を読んでいたのか?文字を指すか、定規を行に当てるか… 補助しないと分からなくなり読み進めなくなります。
動く鉛筆の先を見ながら字を書く、これにも追視の力が必要です。
トラッカーの上を左右にジグザクに進む車を見る内に、追視の力が育ちます