カマキリの赤ちゃん誕生に感動!!

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お知らせ

カマキリの赤ちゃん誕生に感動!!

春になり、保育園のテラスに太陽の光が当たるようになりました。

残念ながら、冬は日が短い為、全く太陽の光が当たりません。

春は、明るく賑やかなテラスです。

そして、

植物の生長、昆虫観察が始まりました。

今年もみかんの木にたくさんのアゲハ蝶が卵を産んでくれて、どんどん幼虫が孵っています。子ども達も毎日楽しく昆虫観察しています。

 

※この先、虫が苦手な方は、閲覧注意です。

 

5月6日(木)

いつものように、アゲハチョウの幼虫を観察しながら、植物に水をあげてお世話している時です。

子ども達が大発見しました。

「みて!!これカマキリの赤ちゃんだよ!!卵から産まれたみたいだよ!!」

なんと、カマキリの赤ちゃんが卵からたくさん孵ったところを発見したのです。

孵化直後、小さいカマキリがうじゃうじゃ!

一瞬、蚊のように見えますが、しっかり釜を持っています。

昨年の秋頃、テラスにカマキリが卵を産み付けていたんですね。

感動しました。

しかも、子どもたちが発見しました。

素晴らしいです!!

 

子ども達の驚きと感動の様子です。

 

この時は、もうほとんどのカマキリがあちらこちらに散らばっていました。

地面にも・・・気を付けて歩かないと踏んづけてしまいそう。

調べてみると、コカマキリStatilia maculata)の卵のようです。

コカマキリの卵のうは細長いのです。

カマキリは、4~5月に孵化し、ひとつの卵のうには、200~300個の卵が入っています。

なので、孵化すると、200~300匹のカマキリが出て来ます。

カマキリは、英語では、Praying mantis 。

Mantis だけでもカマキリですが、通称、Praying でお祈りしているカマキリ、Praying mantisと言われています。

日本語では、釜を持って畑仕事をしているイメージなんですよね。

♪かまきりじいさん♪という歌をご存知ですか?

♪かまきりじいさんいねかりに

かまをかついであぜみちを

とおいたんぼへいそぎます

すっかりはれたあきのひに

とおいたんぼへいそぎます♪

という歌です。

カマキリの姿、動きを観察すると、確かに畑仕事をしているように見えます。

しかし、

英語では、お祈りなんですね。

文化の違いですね。面白いです。

 

みんなテラスに集まってきました。

 

 

 

最近は、昆虫がめっきり少なくなり、こういう経験は、ほんとに貴重です。

東京の都会に住んでいると尚更ですね。

昔からある有名な学習帳、その表紙をずっと長年飾っていたのが昆虫でしたが、虫嫌いな人が多いということで昆虫の写真を使うことを辞めたというニュースが一時話題になりました。

虫を嫌がる人が多いですが、虫がいるおかげで、植物、野菜、果物が育ち、それを食べて人間も全ての動物も生きていけるのです。とても重要な役割を担っているのですよね。虫がいなくなったら、他の全ての生物、植物も鳥も動物も皆いなくなってしまう。

地球をコントロールしているのは、虫たちなのですよね。

”生物多様性の大切さ”を伝えていきたいと思っています。

 

実は、もうひとつ、カマキリの卵がありました。

オオカマキリ(Tenodera aridifolia)の卵です。

こちらは、土曜日クラス (Frontierkids Montessori Saturday School) の先生が見つけ、4月17日の土曜日クラスの日に置いて行ってくれました。虫かごに入っている大きなカマキリはフィギュアです。

オオカマキリの卵のうは、本物です。

カマキリは全世界で2000種前後の種類がいるそうです。

メスの方がオスよりも身体が大きくて力も強いです。

実は、カマキリは、ゴキブリと同じ仲間だったのです。

地球上に昆虫が出現したのが、約3億年前の古生代と言われています。この時、ゴキブリとカマキリは同じ昆虫でした。

そして、約2億6000万年前、古生代のペルム紀に、ゴキブリ目とカマキリ目に枝分かれしたそうです。

カマキリもゴキブリ同様、生きた化石なんですね。

元は同じでも、片方は、ヒーロー的存在スナイパーのカマキリ。もう片方は、嫌われ極悪人のゴキブリに分岐してしまいました。

カマキリの視界は180度以上あり、フレキシブルに首が動き、動くものを認識して、獲物を捕らえます。カマキリは肉食で、動くもの=生きている虫しか食べません。生きている虫は、栄養たっぷりなので、それを食べるように出来ているのでしょう。動かないものは死んでいると認識し食べないのだと言われています。死ぬとすぐに腐るので、ばい菌も発生し、食べると身体によくないという本能が働くのでしょうね。

 

図鑑の中のオオカマキリのところを印刷して虫かごに貼りました。

虫眼鏡を持ってきて、卵を観察していました。

いつ孵化するか楽しみでした。

ゴールデンウィークが明けても、オオカマキリの卵は音沙汰無しです。

そして、コカマキリの孵化1週間後

5月13日(木)午後、虫かごを見ると、小さい虫が大量発生!!

と思いきや、オオカマキリの赤ちゃんの誕生でした!!

  

   

この時は、リトミックが終わった後で、みんな2階で自由遊びをしていました。

リトミックが終わって、1階の部屋を片付けている時に気付いたので、きっとリトミック中に孵化していたのでしょうね。

この後は、カマキリの赤ちゃんを外に逃がしてあげました。

みんな、「バイバ~イ!元気でね!」と手を振っていました。

蓋を開けて、テラスに置きました。

次の日、ほとんどがもう外に出ていましたが、まだ籠の中にいる赤ちゃん、部屋の中に入ってきている赤ちゃんもいました。

最後は、みんな旅立って行きました。

今もあおむしと一緒にみかんの木にいるカマキリの赤ちゃんもいます。

これからどのように育っていくでしょう。

楽しみです。

カマキリは、6~7回脱皮を繰り返し、最後、8月頃夏真っ盛りに最後の脱皮をして羽化し、成虫になるそうです。

羽化してから約2週間くらいするとお相手を見つけ、交尾をします。

そして、オスはメスに食べられてしまうことが多いです。この説には、これから産卵の為に、オスを食べてしっかり栄養を付ける為と言われていますが、まだ研究中だそうです。

しかし、オスを食べて栄養を付けたメスは、食べていないメスに比べて大きい卵を産んでいるそうです。

10月頃、秋になると産卵が始まります。そして、次の年の春の孵化まで越冬します。

産卵したカマキリは、使命を全うし、力尽くして静かに命を終えます。

カマキリの寿命は、春から秋にかけて約半年です。

カマキリの卵から赤ちゃんが1度に200~300匹生まれますが、その中で大人になれる確率は、よくて4%程だそうです。

自然は、厳しいですね。

でも、頑張って生き抜いて、

秋になったらまた産卵に戻ってきてくれるといいなと思います。

 

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