① Botany (Biology) 植物の生長を楽しむ。-Summer School- からの続きです。
モンテッソーリ教育には、5つの領域(Five areas of Montessori Education)があります。
- 日常生活の練習(Exercises of Practical life)
- 感覚(Sensorial Area -training of senses-)
- 言語教育(Language Area)
- 数教育(Mathematics)
- 文化教育(Cultural Area)
の5つです。
日常生活の練習の中でも、さらに5つのグループに分けられています。
<日常生活の練習の 5 つ のグループ>
- 最初の活動(手と目の協応動作)
- 環境への配慮 (道具を使って環境に働きかける。自分の周りの環境を知る。自分の環境に適応・貢献する ⇒ 自信につながる)
- 自己自身への配慮 (着たり、脱いだり、使うものを整えたりする。 着脱 ⇒ 自立につながる)
- 気品と礼儀 (街・国・家の周りの人と関わる。気持ちよく付き合う。振舞い方・態度を小さい時から身に付ける =社会性)
- 運動の分析と制整 (バランス感覚を養う。自己抑制)
日常生活の練習は、他の分野の活動の基本となります。
日常生活の練習を十分行うことで、心と身体のバランスを整え、そして他の分野に繋がり、ステップアップしていきます。
5つのグループの中の「環境への配慮 – Care of the Environment- 」のお仕事のひとつに、”植物の水拭き(葉を拭く)”お仕事があります。
植物の葉は呼吸をしているので、埃や塵が付着しやすいのです。
そんな時は葉についた埃を水拭きすると、植物は埃に邪魔されることなく、たっぷりと光合成ができ、元気になるそうです。
「人間は、自分で手を洗ったり、お風呂に入ったりして汚れを取ることができるけれど、植物は、手がないから出来ないね。だから、きれいにしてあげようね。お風呂に入って綺麗になると気持ちいいよね。植物も同じだよ。喜んでるよ。」
「鼻がふさがったら息が出来なくて苦しいよね。植物は葉っぱに鼻があるんだよ。息が出来るように汚れをとってあげようね」
・・・とこんな感じで声掛けをしてみると、小さい子でもわかりやすいかもしれません。
自然環境、地球を大切にする優しい心を育てたいですね。
そこで、早速お部屋に大きなゴムの木がやってきたのが、6月3日のことでした。
2020年 6月3日
新しいお仕事はみんな大好きで、すぐに飛びつきます。
大きなゴムの木を囲って、みんなでせっせと葉っぱを綺麗にしています。
霧吹きで水をかけ、スポンジで葉っぱを水拭きしてくれました。
大きい子たちが行った後は、その様子を見ていた小さい子たちが真似して一生懸命お仕事しています。
自主的に学んでいるのです。
小さい子は、お兄さん、お姉さんと一緒に共同作業をすることがよくあります。
こんな何気ないところでも、労り、優しさの気持ちが育っているのを感じます。
6月10日
パプリカの種を土に蒔きました。
♪パプリカ♪の歌が流行りましたが、実際、パプリカって何?と思っていた子もいたことでしょう。
子ども達の目の前で、実際のパプリカ(黄色と赤)を半分に切って、中の種を出しました。
それをプランターに撒きました。(残念ながら、その時のパプリカの写真を撮るのを忘れました)
この頃くらいから、子ども達が次々、お家からいろいろな野菜や果物の種を持ってきて、保育園のテラスのプランターに埋めるようになりました。
6月23日
子どもが自分のお家から持ってきたかぼちゃの種を土に埋めました。
テラスはどんどん植物でいっぱいになってきました。
かぼちゃの種の他には、さくらんぼ、スイカ、みかん、オレンジ、ブドウ、びわ、りんご・・・
マンゴ―の種も持ってきてくれて、大注目!
みんな興味津々で見ていました。
保育園のおやつで出たキウイの種を埋めているお友達もいました。
次から次に、お家から種を持ってきてくれます。
実がなるかな?
なるといいですね。
楽しみです。
6月27日
この時点での植物たちの様子です。
バジルはいっぱい芽が出ています。
トマトも本葉が出てきてすくすく育っています。
苺も小さい芽(子葉)が出ています。左の方です。
パプリカも双葉(子葉)が出て来ました。
大根のネームプレートがありますが、この大根も水栽培をして根っこが出てきたので、土に埋めました。
大根の白い可愛い小さな花が咲きました。
白い花が咲いているのがちょっと見えます。
この大根は、花が咲い後は、枯れてしまいました。
この続きの”7月の生長観察記録”は、
→ ③ Botany (Biology) 植物の生長を楽しむ。-Summer School- へ続きます。